絵本

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平成14年10月10日の衝撃的な「座敷わらしとの約束」から丁度一年がたつ頃、私にはひとつのもどかしさが残っていました。それはせめて子供達にだけでも、あの日の可愛い座敷わらしの姿を見せてあげられたら・・・。しかし、あの日の不思議な出来事やあの臨場感は私の限られた言葉で語るには限界がありました。彼らのわらべうたのような「約束」のフレーズは、すぐにノートに書き写せたものの、可愛い姿はずっとだれにも見せることはできません。座敷わらしは、私の記憶という空間で鮮明に生き続けました。何年経っても色あせない。彼らは無邪気に遊んでいました。
「ワンシーン」ごとにまるで写真を見るかのように、彼らの繊細な動きや空間を私は事あるごとに思い出しては、感動に酔いしれていました。

そんなある日、暖かい部屋で家事をする私のとなりで、娘が大好きなイラストを描いていました。その姿をみてひらめいたのです。この記憶のデータを画用紙にダウンロードできるかもしれない。私は夢中で脳裏に浮かぶワンシーン、ワンシーンをスケッチしました。思いのほか鉛筆をもつ手がうまく動きだしました。数分で描きあげた「座敷わらしの絵」を娘に見せたところ「これママが今書いたの?」と、とても驚いていました。
たった数分、一本の鉛筆と画用紙だけで、何年も私の頭の中だけで生き続けた座敷わらしたちがよみがえったのです。今にも動き出しそうな可愛い座敷わらしの姿をしきりに画用紙に映しとっていきました。
数日後、主人が「色を塗ってみたら?」というアドバイスに、私は子供の絵の具を使って色をさし始めました。着物の色を塗ると、とってもリアルに座敷わらしが浮かび上がってきました。自分で描いておきながら、ありのままに浮かび上がってくるリアル感に少し「恐さ」を感じたほどです。

描き始めて彼らは「文字」のメッセージをくれるようになりました。「これはどういう意味?」と問いかけると、頭に画像が浮かびあがり、私はそれを必死に画用紙に写しました。
絵を描くことはまさに彼らとの対話で、とてもわかりやすく彼らを理解しながらその心の大きさに感心するばかりでした。

しかしある時、私のエゴはささやきかけました。「上手にかける?」ってね。
色をのせるたび変化する座敷わらしの表情・・・着物の色や柄、忠実に忠実にと思うほど不安になりました。「この色でよかったのかな?」「うまく描けなかったら」と、「彼らのメッセージをちゃんと伝えられる?」「私って人から見たらきっと変な人だよね」起きてる現象と自分のしていること。その記憶すら私は自信がもてなくなってしまったのです。そして、数枚のスケッチを描いてから、とうとう私はペンを投げ出してしまいました。

今思えば、「うまく描こう」なんて傲慢な私でした。彼らから描かせてもらっているのに・・・
とんでもない無知な私はそれから4年間も描くのをやめてしまいました。

ある日、編集者から「座敷わらしの本を書いて見ませんか?」と連絡がありました。その時、ふと「絵」のことを思い出したのです。5年前、座敷わらしをひらめくまま描いた数枚の絵。それぞれを、「座敷わらしとの約束」のフレーズにのせて、パズルをはめ込むように並べかえたら、この絵本「座敷わらしの絵本」が出来上がっていました。本当に驚きました。彼らの思いに忠実に沿えるよう、はじめの原画に手を加えず絵本を作ってみました。

不思議です。座敷わらしが描いてくれた絵。振り返ると5年の歳月を越えてた私の人生そのものでした。不幸だと思っていた私が交わした「座敷わらしとの約束」は、まさに「自分との約束」だったのです。
「愛のエネルギーを贈ってくれませんか?」私はいつでも私の魂を振るわすこの「約束」が大好きでした。
はっきり言って、目に見えないものを信じるのはとてもしんどい作業でした。
絵本「座敷わらしとの約束」それぞれの絵には彼らからのメッセージと皆さんへの魂への問いかけが込められています。
「愛のエネルギーを贈ってくれませんか?」「愛を贈るとは?」この問いには正解はありません。あなたの「愛を贈る」を自由に創造してみてください。
人は信じたものだけを見ます。信じたものだけが現実に起こります。だから、あなたの内側にある「愛」はかならず彼らに届くのです。

日本の天使達へ
あなたの大切な人へ
あなた自身に
いつか子供だった大人たちへ・・・
自然に・・・
地球に・・・

愛のエネルギーを贈ってくれませんか?